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10月の声を聞くと、渋谷の整体おじさんは田舎の稲刈りのことを思い出します。 稲刈りの時期は、地方によって、早場米があったり、二毛作があったりするので、かなり まちまちです。 でも、10月に稲刈りをする地方は相当多いのではないか。 信州の田舎の田んぼで、重く穂を垂らした稲を、のこぎりのようにギザギザがあり、曲が った鎌で刈り取った経験は、もう何十年前のことか。 稲を一握りづつ、ザクッと鎌で刈る 感触は、今でも手に伝わってきます。 現在は、コンバインという機械で稲を刈り~脱穀 まで行っていますが、当時稲刈りは、腰を曲げながら行う重労働でした。 しかし、農家にとっては、一年間の汗の結晶を収穫する、というような気持ちもあって、祭 のような楽しさもありました。 そして、稲刈りのときは誰もが、腰に小さな「びく」をぶらさげていました。何のためかっ て。 それは、稲刈りのかたわら捕ったイナゴを、逃げ出さないように工夫して作った、 「びく」へ収めるためです。 当時、イナゴは有力な蛋白源で、山国の信州では貴重な 食物。また、この辺りでは、農家は子供を含め家族総動員しても、せいぜい数人の人 手。 忙しい時、これを補うため、各農家は「結い」と呼ばれる制度を活用していました。 「結い」とは、ある農家が人手不足の時、別の農家が応援に行き、逆に、応援に行った 農家が人手不足となった時は、応援してもらうというもの。 応援者が何人とか、何時間仕事をしたからお返しも同じように、などと細かいことは言わ ず、隣近所のよしみでアバウトにやっていました。 何故なら大人も子供も、女も男も一緒なので、労働力の換算が難しかったのでしょうネ。 整体おじさんはブログで、昨日大豆の自給率の低さに不安、 というよなことを書きまし たが、大豆に限らず、米を含む穀物については種々問題が多く、麦、トウモロコシ(牛・ 豚・鶏等の飼料)は、食料自給率の低いことが気になります。
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| 2006-10-01 14:43
| 田舎
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