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道玄坂近所で自然治癒力アップの整体をやっています。
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お月見

渋谷の整体おじさん、難しい問題を解決しなければという時、フーと田舎を想い出すこと

があります。 こんな時は、脳が思考モードから切り替わり、しばらく間をおこうとしている

のか、それとも 歳のせいか。 自分でも良く分かりません。 でも、そのあと、アイディア

やヒントが浮かぶことが良くあります。

何事も、あまり深刻に考えず、時が解決してくれる、という解決方法もありますネ。 

日本の歳時記、田舎のお月見の行事を想い出します。

田舎では、毎年9月の15夜(陰暦の8月15日)月見の行事を行いました。

母親は前日の夜から、米の粉を原料にした、饅頭より大きくて、おむすびのように丸くし

た「お焼き」という食べ物を、囲炉裏でこんがり焼き、一杯作っていました。 

そして、「お焼き」の中味の具は、小豆で作ったアンもあれば、野沢菜を油で炒めたもの

もありました。 田舎で収穫した野菜、穀物など何でもうまく料理して、具にするのです。 
美味しくて、子供達(よその家の子供も)は大喜びで食べていました。 

他に、団子とススキも準備します。

お月見当日、大きな「オヘギ」に白い紙を敷き、中央へ置く皿には、 団子を三角柱のよ

うに盛り、皿の周りには「お焼き」を、作っただけ全部並べます。そして、「オヘギ」の横に

ススキを飾ります。 これで準備OK。 あとは、十五夜の月の出るのを待つばかりです。

忘れられないのは、当時、食料事情が今のように潤沢でなかったにもかかわらず、「お

焼き」だけはいくらでも食べられたことです。 家族は今と違って、大勢いたのに。

 今にして思えば、せめてお月見の時くらい、好きなだけ食べられるように、という味

と量への、お袋の配慮だったのかと思います。

お月見は、収穫作業が夜まで続く時、明るく照らしてくれる満月に感謝をしたのです。

満月に、豊作の祈りをこめて。  また、十五夜の月では、ウサギが餅つきをしているとも

いわれます。  整体おじさん、田舎のお月見のことを書いているうちに、心静かな気持

ちになって来ました。

by refresh_light | 2006-10-04 19:05 | 田舎 | Comments(0)
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