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<予測困難な時代に思う6>

労働環境を安定させる政策努力は不可欠だが、同時に個人の人生観にも修正の必要が
あるだろう。振り返ると、日本には積極的無常観の長い伝統があって、「明日に夢があるか

ら今日頑張ろう」という思想と、「明日はどうなるかわからないから今日頑張ろう」という思
想が両立してきた。明日の夢にのみ現在の活力を託し、リスボン大地震のまえにたじろい

だのは、西洋啓蒙思想だったのである。若き織田信長が天下布武を唱え、生涯最初の決
戦たる桶挟間の奇襲に臨んで、幸若舞「敦盛」を舞ったのは有名だろう。その時彼が謡っ

たのは「人間五十年、下天の肉をくらぶれば夢幻の如く也」であった。そのあとを継いで天
下統一を成し遂げ、巨城を築き嗣子を儲け、栄華の絶頂に死んだ豊臣秀吉の辞世は、

「露と落ち露と消えにし我が身かな、浪速のことは夢のまた夢」だったという。
(予測困難な時代に思う7へ続く、山崎正和、日本芸術院会員・サントリー文化財団副理事

長・大阪大学教授資料参照)
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by refresh_light | 2014-02-23 14:39 | 社会経済 | Comments(0)
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